AFPの提案書8 診断結果 分析と問題点
現状の情報が揃いましたので診断結果について
記載していきます。
IV. 診断結果
・分析と問題点
1.キャッシュフロー分析
片岡様の現状における「データ」やライフプラン上の「希望」を前提として、
ライフプランシュミレーションを作成した結果、以下の通りの分析結果となりました。
退職までの収支のバランスにつきましては、全体的に黒字となっています。
しかし、退職後の平成27年からは年間収支は常に赤字となり、
貯蓄を取り崩す傾向がみられます。
このままの状態を放置しておくと、平成42年には残高が232万円となり、
一郎さんにもしものときには残された愛子さまの基本生活費が
確保できない状態になるため、なんらかの対策が必要となります。
片岡様のライフプラン上の「優先順位」や「意向」を十分に考慮に入れながら、
具体的な対策を考えていきたいとおもいます。
基本的に家計は収支のバランスでなりたっておりますので、収支のバランスの
改善提案を後述のプラン実現のための対策部分でご提案させていただきます。
2.マネーポートフォリオの分析
現在のマネーポートフォリオの分析
マネーポートフィリオの観点から金融資産の構成を分析しますと、
(生命保険の個人年金保険を除く所有されている金融資産の内容のうち、)
定期預金が50%、普通預金が25%、外貨定期預金・定額貯金が
それぞれ12.5%となっております。
片岡様の場合は、住宅ローン返済額(金利3.5%)における今後の
支払利息と、普通預金および定期預金等で得られる今後の運用益を
考えると、片岡様の年齢が54歳ということもあり、リタイアメントプランに
おけるキャッシュフロー改善の見地から、安全確実に経済効果を
追求するためには繰上げ返済が選択肢の一つとして有効であると
考えられます。対策の具体案につきましては後述のプラン実現のための
対策にてご提案いたします。