資格を勉強中に履歴書へ書いていい?評価を高める書き方や注意点を解説

資格を勉強中に履歴書へ書いていい?評価を高める書き方や注意点を解説
資格を勉強中に履歴書へ書いていい?評価を高める書き方や注意点を解説
資格全般

転職や就職の準備をしている際、現在取得に向けて頑張っている資格を履歴書に書いていいのか迷うことはありませんか。まだ合格していないものを記載するのはマナー違反ではないかと不安に感じる方も多いでしょう。

結論からお伝えすると、資格を勉強中であっても履歴書に書いて全く問題ありません。むしろ、書き方や選ぶ資格を工夫することで、採用担当者にあなたの意欲やポテンシャルを強く印象づけることができます。

この記事では、勉強中の資格を履歴書に記載する際の具体的なルールや、評価を下げないための注意点について、やさしく丁寧に解説します。自信を持ってアピールするためのヒントとして、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

資格を勉強中に履歴書へ書いていい理由と判断基準

履歴書の資格欄は、本来「現在保有しているもの」を記す場所ですが、勉強中の内容を書き添えることは一般的にも認められています。まずは、なぜ未取得の資格を書いても良いのか、その理由と書くべきかどうかの判断基準について見ていきましょう。

意欲や積極性を伝える強力な武器になる

採用担当者が履歴書でチェックしているのは、単なるスキルの有無だけではありません。その人が「自ら学ぼうとする意欲があるか」「仕事に対して前向きに取り組めるか」という学習意欲やポテンシャルも非常に重要な評価ポイントとなります。

資格の勉強をしている事実は、あなたが自分の時間を削ってまで自己研鑽に励んでいる証拠です。特に未経験の業界に挑戦する場合、口頭で「やる気があります」と伝えるよりも、「現在○○の資格取得に向けて勉強しています」と書く方が、はるかに説得力のあるアピールになります。

このように、勉強中の姿勢を見せることは、入社後も成長し続けてくれる人材であるという安心感を与えることにつながります。履歴書の余白を有効活用する意味でも、積極的に記載を検討してみましょう。

実務に必要な知識への関心を証明できる

応募する職種に関連する資格を勉強している場合、それは「私はこの仕事の内容を正しく理解し、必要な知識を吸収しようとしています」という意思表示になります。たとえ合格前であっても、基礎知識を学んでいる最中であることは実務の理解を早める助けになるからです。

たとえば事務職を志望していて日商簿記の勉強をしているなら、数字に対するアレルギーがなく、会計の仕組みを学んでいることが伝わります。企業側からすれば、全く知識がない人よりも教育コストが抑えられると判断され、プラスの評価につながりやすくなります。

また、実務経験が不足している場合でも、資格の勉強を通じて「知識の土台」を作ろうとしている姿勢は、プロ意識の現れとして好意的に受け取られます。自分の現在の立ち位置を正直に示しつつ、将来への準備を怠っていないことを伝えましょう。

取得の見込みが立っているなら迷わず記載する

もし既に試験の申し込みを済ませていたり、試験日が数ヶ月以内に迫っていたりする場合は、迷わず履歴書に記載することをお勧めします。合格の見込みがある程度立っている状態であれば、企業側も「入社後すぐに資格保有者として扱える」と計算できるためです。

特に国家資格や業界で必須とされる資格の場合、取得予定であることは採用の是非を左右するほどの価値を持つことがあります。「○月受験予定」や「○月取得見込み」と具体的に書き添えることで、あなたの計画性の高さも同時にアピールできるでしょう。

ただし、学習を始めたばかりで具体的な試験日も決まっていないような段階では、少し慎重になる必要があります。まずは「具体的にいつまでに取得するのか」という目標を定め、そこに向かってアクションを起こしている状態になってから記載するのがベストです。

履歴書の資格欄に「勉強中」と書く際の効果的な具体例

勉強中の資格を履歴書に書く際には、相手に正しく状況が伝わるような「書き方の作法」があります。保有資格と混同されないようにしつつ、熱意を伝えるための具体的な表現方法について解説します。

「取得予定」や「受験予定」として記載する方法

最も一般的で使いやすいのが、「資格名 取得予定(○年○月)」や「資格名 受験予定」という書き方です。これにより、現在はまだ持っていないけれど、近い将来に取得する意思があることを明確に示せます。

【記載例】

・日本商工会議所簿記検定試験2級 取得に向けて勉強中

・宅地建物取引士 取得見込み(202X年10月試験受験予定)

・TOEIC L&Rテスト 700点取得を目指して学習中

このように、正式名称の後に現在のステータスを書き加えます。日付を具体的に書ける場合は、可能な限り明記しましょう。具体的な期日が書かれているほど、採用担当者は「本気で取り組んでいるんだな」と信頼を寄せてくれるようになります。

また、合格発表を待っている状態であれば「○月合格発表待ち」と記載するのも一つの手です。結果がどうあれ、そこまで努力を継続してきたという事実は評価に値します。

学習の進捗状況を具体的に添えて信頼度を上げる

単に「勉強中」とだけ書くよりも、現在の進捗を少し具体的に書き添えることで、アピール力は格段に上がります。どの程度のレベルまで達しているのかを数字や具体的なステップで示すのがポイントです。

たとえば、「参考書を全範囲終了し、現在は過去問で合格点を目指して演習中」や「全10回の養成講座のうち8回まで受講済み」といった具合です。こうした具体的な情報は、あなたが計画的に学習を進めている証拠となります。

もし資格欄のスペースが狭くて書ききれない場合は、自己PR欄や備考欄を活用して補足しましょう。「現在は平日の夜に2時間、週末に5時間の学習時間を確保し、○月の試験合格に向けて邁進しております」といった一文があるだけで、あなたの誠実さがより深く伝わります。

複数の級がある場合は最上位を目標に書く

英検や簿記のように複数の級がある資格を勉強している場合は、自分が最終的に目指している級を目標として書くのが基本です。ただし、既に下の級を持っている場合は、それを先に書いてから、上の級に挑戦中であることを併記しましょう。

【ステップアップのアピール例】

・日本商工会議所簿記検定試験3級 合格(202X年3月)

・現在は実務への応用力を高めるため、同2級取得に向けて学習中

このように記載することで、着実にステップアップしている継続力をアピールできます。未取得の級だけを「勉強中」と書くよりも、既に持っている級という「実績」の裏付けがある方が、言葉の重みがぐっと増します。

目標が高ければ高いほど良いわけではなく、今の自分の実力から見て現実的に手が届く範囲の級を目標に据えることが、信頼性を保つためには大切です。

書いていい資格と控えるべき資格の見極め方

何でもかんでも「勉強中」と書けば良いというわけではありません。履歴書は限られたスペースの中で自分をプレゼンする書類ですから、記載する資格の選別が必要です。どのような基準で選ぶべきかを確認しましょう。

応募する職種の業務に直結する資格

履歴書に書くべき最優先の資格は、何と言っても「その仕事で役立つ資格」です。経理なら簿記、ITエンジニアなら基本情報技術者、不動産なら宅建といったように、業務との親和性が高いものは合格前でも積極的に書くべきです。

採用側も、その職種に特化した資格を勉強している応募者に対しては、「自社の業務内容に強い関心を持っている」と判断します。実務に直結する知識であれば、入社後のオンボーディング(研修や馴染むプロセス)がスムーズに進むと期待されるからです。

もし募集要項に「○○の資格をお持ちの方歓迎」と書かれていれば、たとえ持っていなくても「取得に向けて勉強中」と書くことは大きなメリットになります。歓迎要件に近づこうとする姿勢そのものが評価されるからです。

業界で価値が高い難関資格や国家資格

取得までに半年から1年以上かかるような難易度の高い国家資格や、業界内で権威のある資格は、勉強していること自体が大きな価値を持ちます。こうした難関資格への挑戦は、高い自己管理能力と根気強さの証明になるからです。

たとえば司法書士や中小企業診断士、社会保険労務士などの資格は、合格率が低く非常にハードな学習が求められます。これらを本気で目指していることは、あなたの知的能力や目標達成意欲が人並み外れていることを示唆してくれます。

ただし、あまりに難易度が高すぎて仕事に支障が出るのではないかと懸念される場合もあります。そのため、「学習は業務時間外に行っており、私生活の中で計画的に進めている」といったニュアンスを面接などでフォローできるようにしておきましょう。

趣味性が強すぎるものや簡単すぎる資格は避ける

一方で、業務と全く関係がない趣味の資格や、数日の勉強で誰でも取れてしまうような簡易的な資格については、勉強中として書くのは控えたほうが無難です。資格欄の貴重な行を浪費してしまうだけでなく、「優先順位がつけられない人」と思われるリスクがあるためです。

たとえば、IT企業の事務職に応募するのに「ワインソムリエを勉強中」と書いても、会話のきっかけにはなるかもしれませんが、採用の決定打にはなりにくいでしょう。趣味としてのアピールは、資格欄ではなく「趣味・特技欄」に留めるのがスマートです。

また、合格率が極めて高く、学習期間が数時間で済むような資格を「勉強中」と書くのも避けましょう。「それくらいなら取ってから書けばいいのに」という印象を与えかねません。ある程度の努力が必要なものに絞って記載するのが、履歴書の質を高めるコツです。

面接で「勉強中の資格」について詳しく聞かれた時の対策

履歴書に「勉強中」と書くと、高い確率で面接時にその進捗を質問されます。ここで具体的に答えられないと、単なる「口先だけのアピール」だと思われてしまいます。しっかりとした受け答えの準備をしておきましょう。

具体的な勉強方法と進捗を数字で伝える

面接官は、あなたが本当に勉強しているのか、そしてどのように物事に取り組むタイプなのかを知りたがっています。そのため、「毎日何時間学習しているか」「現在はテキストの何パーセントまで終わったか」など、数字を交えて具体的に話せるようにしておきましょう。

「独学で毎日2時間、過去問題集を3回繰り返し解いています」や「通信講座を受講し、現在6つのモジュールのうち4つを修了しました」といった説明ができれば、あなたの発言に強い実信憑性が生まれます。

もし過去に一度不合格になっていたとしても、隠す必要はありません。「前回は○点足りませんでしたが、今回は弱点である○○の分野を重点的に強化しており、模擬試験では合格点を超えています」と前向きに伝えれば、失敗を糧にできる粘り強さを評価してもらえます。

なぜその資格が必要だと感じたのか理由を深掘りする

資格を目指した動機についても、自分の言葉でしっかりと語れるようにしておきましょう。「なんとなく役に立ちそうだから」という曖昧な理由ではなく、自分のキャリアパスや応募先企業での活躍をイメージした動機が必要です。

「前職での実務を通じて、より専門的な知識の必要性を痛感しました」「御社の○○という事業に貢献するためには、この資格で得られる知識が不可欠だと考えました」といったように、過去の経験や未来の展望と結びつけて話すと納得感が増します。

動機が明確であればあるほど、その資格取得に対する熱意が本物であることが伝わります。採用担当者は、資格そのものよりも「なぜそれを取ろうと思ったのか」というあなたの価値観や考え方に注目しているのです。

入社後にどう活かせるかのビジョンを紐付ける

一番大切なのは、資格を取得した後に「それをどう仕事に還元するか」という視点です。資格は取ることがゴールではなく、あくまで実務で成果を出すための手段であることを忘れてはいけません。

「この資格で得た知識を活かして、より正確でスピーディーな業務遂行を目指したい」「取得後は専門性を高め、リーダー候補としてチームに貢献したい」など、入社後の活躍イメージとリンクさせた話を展開しましょう。

こうしたビジョンが語れると、企業側は「この人を採用すれば、資格を武器に大きく貢献してくれそうだ」と期待感を抱いてくれます。勉強中の努力を、最終的には「企業のメリット」へと繋げて語るのが面接成功のポイントです。

勉強中の資格を履歴書に書く時の注意点とマナー

最後に、勉強中の資格を記載する際に絶対に守るべきマナーと注意点を確認しましょう。これらを誤ると、せっかくの努力が逆効果になり、信頼を大きく損ねてしまう可能性があります。

虚偽の記載や誇大表現はキャリアの命取り

当たり前のことですが、実際には勉強していないのに「勉強中」と書いたり、まだ申し込みもしていないのに「取得予定」と書いたりするのは厳禁です。いわゆる経歴詐称とみなされるリスクがあり、発覚した場合には内定取り消しや解雇の理由にもなり得ます。

面接官はプロですから、深くツッコミを入れれば嘘はすぐに見抜かれます。また、運良く入社できたとしても、資格を持っている前提で仕事を任された際に知識が伴わなければ、あなた自身が辛い思いをすることになります。

「少しでも自分を良く見せたい」という気持ちは分かりますが、正直であることは社会人としての最低限のルールです。現在の等身大の自分を示し、その上で努力しているプロセスを正当に評価してもらうよう心がけましょう。

正式名称で記載し略称は使わない

履歴書は公的な書類ですので、資格名は必ず正式名称で記載してください。普段使っている「英検」「簿記」「宅建」などはすべて略称ですので、注意が必要です。

たとえば英検なら「実用英語技能検定」、簿記なら「日本商工会議所簿記検定試験」と書くのが正解です。正式名称を正確に書くことは、その資格や試験実施団体に対する敬意を表すことでもあり、あなたの丁寧な仕事ぶりを想像させることにもつながります。

名称が分からない場合は、公式サイトや募集要項を必ず確認しましょう。細かな部分ではありますが、こうした基本を疎かにしない姿勢が、採用担当者の信頼を積み上げる一歩となります。

よくある間違い例:
× FP2級 → ○ 2級ファイナンシャル・プランニング技能士
× 宅建 → ○ 宅地建物取引士
× MOS → ○ Microsoft Office Specialist

「勉強しているだけ」にならないよう行動を示す

「勉強中」という言葉は非常に便利ですが、人によっては「勉強しているという状態に満足して、結果を出せていない人」というネガティブな捉え方をされるリスクもあります。それを避けるためには、行動が伴っていることを示す工夫が必要です。

履歴書の賞罰欄や自己PRなどで、他にも継続して取り組んでいることや、既に取得済みの資格があればしっかりアピールしましょう。「これまでにも○○や△△の資格を取得しており、現在はさらなる専門性向上のため□□を勉強しています」という文脈であれば、勉強中という言葉に確かな説得力が生まれます。

常に「結果を出すために動いている」というポジティブなエネルギーを感じさせる記載を心がけることで、勉強中の資格はあなたの魅力を引き立てる最高のアクセサリーになってくれるはずです。

資格を勉強中に履歴書へ書くべきか迷った時のまとめ

まとめ
まとめ

ここまで、資格を勉強中に履歴書へ書いていい理由や、効果的な書き方、注意点について解説してきました。最後に、大切なポイントをもう一度おさらいしましょう。

まず、勉強中の資格は履歴書に書いて全く問題ありません。それはあなたの向上心や、志望する仕事に対する熱意を客観的に証明する素晴らしい材料になります。特に応募職種に関連する資格であれば、積極的に記載してあなたの「ポテンシャル」をアピールしましょう。

記載する際は、以下の3点を意識してみてください。

1. 正式名称の後に「取得に向けて勉強中」「○月受験予定」と明記し、保有資格と区別する

2. 学習の進捗状況や具体的な試験日を添えて、計画性と本気度を伝える

3. 業務に関連性の高いものを厳選し、面接で動機や活用イメージを語れる準備をしておく

一方で、嘘を書かないことや正式名称を使うといった基本的なマナーを守ることも忘れずに。資格を勉強しているという事実は、あなたが未来をより良くしようと一歩踏み出している証です。その前向きなエネルギーを正しく履歴書に反映させれば、きっと採用担当者の心に響くはずです。

あなたの努力が実を結び、希望のキャリアを切り拓けるよう応援しています。自信を持って、今取り組んでいる学びをアピールしていきましょう。

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