簿記3級の勘定科目はゴロ合わせだけで覚えない|仕訳で迷わない覚え方に変える!

簿記3級の勘定科目はゴロ合わせだけで覚えない|仕訳で迷わない覚え方に変える!
簿記3級の勘定科目はゴロ合わせだけで覚えない|仕訳で迷わない覚え方に変える!
簿記

簿記3級の勘定科目を覚えようとすると、現金や売掛金のように意味がつかみやすいものはまだしも、前払金と前受金、未収入金と未払金、貸倒引当金繰入と貸倒引当金戻入のように似た名前が並び、語呂合わせで一気に暗記したくなる人は多いです。

しかし、簿記3級の勘定科目は名前だけを丸暗記すると、問題文の表現が少し変わっただけで借方と貸方を逆にしたり、商品売買の掛け取引と商品以外の後払いを取り違えたりしやすくなります。

大切なのは、ゴロ合わせを入口にしながらも、資産、負債、純資産、収益、費用という五つの箱に分け、取引の意味から勘定科目を選べる状態にすることです。

このページでは、簿記3級の勘定科目の覚え方を、初心者でも思い出しやすいゴロ合わせ、似た科目の見分け方、仕訳問題で迷わない練習手順までつなげて整理します。

簿記3級の勘定科目はゴロ合わせだけで覚えない

簿記3級の勘定科目を覚えるときの結論は、ゴロ合わせを使ってよいものの、ゴロ合わせだけで完結させないことです。

日商簿記3級は、商工会議所の検定試験で基本的な商業簿記を修得し、小規模企業の会計実務を踏まえて経理関連書類を処理するためのレベルと位置づけられているため、単語の暗記よりも取引を分類する力が問われます。

また、2026年度試験の出題区分表は2022年度版が継続適用されることが出題区分表で示されている一方、受験年度によって改定情報の確認は必要になるため、覚える対象は最新教材や公式情報に合わせて整理する姿勢が大切です。

五つの箱で考える

勘定科目を覚える最初のコツは、いきなり個別名を覚えるのではなく、資産、負債、純資産、収益、費用という五つの箱に分けてから名前を入れていくことです。

たとえば現金、普通預金、売掛金、貸付金は会社が持っているものや将来受け取れる権利なので資産の箱に入り、買掛金、借入金、未払金、預り金は将来支払う義務や預かっている責任なので負債の箱に入ります。

この分類ができると、知らない問題文に出会っても、まず会社にとって増えたものなのか、あとで払うものなのか、利益を増やすものなのか、費用として消えるものなのかを考えられます。

ゴロ合わせは箱の名前を思い出すきっかけとして使い、「資産はうれしい持ち物」「負債はあとで返す約束」「収益はもうけ」「費用は使って減るもの」とイメージで補うと忘れにくくなります。

借方と貸方の位置で覚える

簿記3級で点数に直結するのは、勘定科目の名前を知っていることではなく、その科目が借方と貸方のどちらに置かれるかを判断できることです。

基本は、資産と費用が増えたら借方、負債、純資産、収益が増えたら貸方という位置関係を体に入れることで、勘定科目の記憶が仕訳の形に変わります。

覚え方のゴロとしては「しひは左、ふじしゅは右」と唱え、資産と費用は増加が左、負債と純資産と収益は増加が右とまとめると、五分類と仕訳位置を同時に思い出せます。

ただし、減少するときは反対側に書くため、現金が減ったら貸方、買掛金を支払って負債が減ったら借方というように、増減の向きまで声に出して確認する練習が必要です。

語尾から費用と収益を拾う

勘定科目の中でも覚えやすい入り口になるのは語尾のパターンで、簿記3級では費用と収益の多くが言葉の末尾や先頭から判断できます。

「支払利息」「支払家賃」「支払手数料」のように支払が付くもの、「通信費」「消耗品費」「旅費交通費」のように費が付くもの、「固定資産売却損」のように損が付くものは、原則として費用側で考えると整理しやすいです。

反対に、「受取利息」「受取家賃」「受取手数料」のように受取が付くもの、「固定資産売却益」「償却債権取立益」「雑益」のように益が付くものは収益側で考えると、貸方に置く発想へつながります。

ゴロ合わせにするなら「支払、費、損は左で痛い」「受取、益は右でうれしい」とし、痛い支出は費用の借方、うれしい増加は収益の貸方と感情で結びつけると、単語の暗記よりも思い出しやすくなります。

現金の増減から仕訳を作る

勘定科目が苦手な人ほど、問題文を読んだらまず現金や預金が増えたのか減ったのかを確認すると、相手科目を探す流れが作れます。

たとえば「利息を現金で支払った」という問題なら、現金が減ったので貸方に現金を置き、相手はお金を借りたことで発生した利息だから支払利息を借方に置きます。

反対に「利息を現金で受け取った」という問題なら、現金が増えたので借方に現金を置き、相手は収益である受取利息を貸方に置くため、支払利息と受取利息を丸暗記しなくても判断できます。

この練習を繰り返すと、通信費、旅費交通費、消耗品費、売上、仕入なども、現金がどちらに動いたかを起点にして自然に借方貸方へ配置できるようになります。

前払と前受をセットで区別する

簿記3級の決算整理で混乱しやすいのが、前払費用、前受収益、未収収益、未払費用という経過勘定の仲間です。

前払は先に払っているので、まだサービスを受けていない分を資産として次期に送る考え方であり、前受は先にもらっているので、まだサービスを提供していない分を負債として次期に送る考え方です。

ゴロ合わせにするなら「前払は先に払って権利あり」「前受は先にもらって義務あり」と唱えると、前払費用は資産、前受収益は負債という分類が自然につながります。

未収と未払は逆に、当期分なのにまだお金が動いていない状態なので、未収収益はあとでもらう権利、未払費用はあとで払う義務と考えると、前払と前受の混乱をかなり減らせます。

売掛と買掛を商品で判断する

簿記3級の頻出科目である売掛金と買掛金は、商品売買に関係する掛け取引かどうかを見れば見分けやすくなります。

商品を売って代金を後日受け取るなら売掛金であり、会社にとって将来お金をもらえる権利なので資産に入ります。

商品を仕入れて代金を後日支払うなら買掛金であり、会社にとって将来お金を払う義務なので負債に入ります。

覚え方は「売ったら売掛、買ったら買掛」で十分ですが、商品以外を売った場合は未収入金、商品以外を買った場合は未払金になるため、ゴロ合わせのあとに必ず商品かどうかを確認する習慣を付けることが重要です。

固定資産は購入後の流れで覚える

建物、備品、車両運搬具、土地のような固定資産は、買った瞬間の科目だけでなく、使って価値が減ることや売ったときの損益まで流れで覚えると強くなります。

たとえば備品を購入したときは備品という資産が増えますが、決算ではその年に使った分を減価償却費として費用にし、直接減らさずに減価償却累計額というマイナスの資産で管理する場合があります。

さらに備品を売却したときは、帳簿価額より高く売れれば固定資産売却益、安く売れれば固定資産売却損となるため、購入、使用、売却の三段階で科目を結びつけると理解が安定します。

ゴロ合わせは「買った資産は使って費用、売った差額は益か損」と流れで唱え、固定資産に関係する科目を単体ではなく一連のストーリーで思い出すのがおすすめです。

ゴロ合わせは確認用に使う

ゴロ合わせは、試験直前に勘定科目を思い出すには便利ですが、最初から最後までゴロ合わせだけで押し切ろうとすると、問題文の状況判断が弱くなります。

効果的な使い方は、まず取引を読む、五つの箱に分類する、増減を判断する、借方貸方に置く、最後にゴロ合わせで確認するという順番です。

たとえば「支払、費、損は左で痛い」というゴロを使う場合でも、支払手形は費用ではなく負債なので、語尾だけで決めずに内容を確認する必要があります。

覚えたゴロは答えを出す魔法の言葉ではなく、考えた答えが大きく外れていないかを照合するチェックポイントとして使うと、暗記と理解のバランスが取れます。

資産の勘定科目は手元にある権利で覚える

資産の勘定科目は、会社が持っている財産、あとでお金を受け取る権利、先にお金を払ったことで得た権利としてまとめると覚えやすくなります。

簿記3級では現金や普通預金だけでなく、売掛金、受取手形、電子記録債権、前払金、仮払金、立替金、差入保証金、建物、備品、車両運搬具など、多くの資産科目が登場します。

すべてを一つずつ丸暗記するより、手元にあるもの、あとでもらえるもの、先に払って権利になったものの三つに分けると、似た科目の区別もしやすくなります。

現金と預金は最初の軸

資産の中で最初に覚えるべき軸は、現金、普通預金、当座預金、定期預金のようなすぐに金額をイメージしやすい科目です。

これらは会社が持っているお金そのもの、または銀行に預けていて使えるお金なので、増えたら借方、減ったら貸方という基本を何度も練習するのに向いています。

  • 現金は手元のお金
  • 普通預金は自由に使える預金
  • 当座預金は小切手などの支払い口座
  • 定期預金は期間を決めた預金

ゴロ合わせにするなら「げんふつとうてい、全部お金の仲間」とまとめ、まずお金の仲間は資産の借方増加と反射的に言える状態を作ると、仕訳問題の土台が安定します。

債権はあとでもらえる権利

売掛金、受取手形、電子記録債権、貸付金、未収入金は、名前は違っても会社があとでお金を受け取れるという共通点があります。

この共通点が見えると、債権の科目は資産であり、発生したら借方、回収したら貸方という流れを作りやすくなります。

科目 覚える視点
売掛金 商品を売った後日回収
受取手形 手形で後日回収
電子記録債権 電子記録で後日回収
貸付金 貸したお金を後日回収
未収入金 商品以外を売った後日回収

覚え方の軸は「もらえる権利は資産」であり、売掛金と未収入金の違いだけは商品売買かどうかで判断すると、試験で出やすいひっかけにも対応しやすくなります。

先払いは権利として残る

前払金、前払費用、差入保証金、仮払金のような科目は、現金が出ていくので費用に見えますが、簿記上は将来何かを受け取る権利として資産になる場合があります。

前払金は商品などを後日受け取るために先に払ったお金であり、前払費用は翌期以降のサービスを受けるために先に払った費用の未経過分です。

  • 前払金は商品などの先払い
  • 前払費用はサービス期間の先払い
  • 差入保証金は返ってくる敷金など
  • 仮払金は用途未確定の支払い

ゴロ合わせは「先に払っても権利が残れば資産」とし、支払った瞬間にすぐ費用と決めず、まだ受け取っていないものや返ってくる可能性があるものが残っているかを確認しましょう。

負債と純資産は返すものと元手で分ける

負債と純資産はどちらも貸方に増加を書くため、初心者は同じ側の仲間として混乱しがちですが、意味は大きく異なります。

負債は将来支払う義務や一時的に預かっている責任であり、買掛金、借入金、未払金、前受金、預り金、未払費用などが入ります。

純資産は資産から負債を差し引いた会社の正味の元手や利益の蓄積であり、簿記3級では資本金、利益準備金、繰越利益剰余金を中心に押さえると十分に整理できます。

買掛金と未払金を商品で分ける

負債の代表である買掛金と未払金は、どちらも後日支払う義務なので似ていますが、商品仕入れに関係するかどうかで使い分けます。

販売するための商品を掛けで仕入れたら買掛金になり、パソコンや備品など商品以外を後払いで購入したら未払金になります。

場面 使う科目
商品を後払いで仕入れ 買掛金
備品を後払いで購入 未払金
建物修理代が未払い 未払金
商品代金を後日支払い 買掛金の減少

覚え方は「買う商品なら買掛、商品以外は未払」とし、問題文に商品、仕入、販売目的といった言葉があるかを必ず確認すると、よくあるミスを減らせます。

借入と預りは義務で覚える

借入金、役員借入金、手形借入金は、相手からお金を借りて後日返す義務なので負債に分類されます。

預り金、従業員預り金、所得税預り金、社会保険料預り金は、自社のお金として自由に使うものではなく、一時的に預かって後で支払う性格があるため負債として扱います。

  • 借入金は返済義務
  • 役員借入金は役員へ返す義務
  • 預り金は一時的な預かり
  • 所得税預り金は後日納付

ゴロ合わせは「借りたら返す、預かったら渡す」とまとめると、借入と預りの細かい名称を忘れても、会社に残っている義務として貸方に増加を書く判断がしやすくなります。

純資産は返さない元手

純資産は、負債のように将来必ず返す義務ではなく、会社の元手や利益の蓄積として残る部分です。

簿記3級で特に押さえるべき資本金は、会社設立時や追加出資によって入る元手であり、借入金と違って原則として返済義務がない点が特徴です。

利益準備金や繰越利益剰余金は、利益の処分や決算後の利益の蓄積に関係するため、初学者はまず「純資産は会社に残る正味の持ち分」とイメージしておくと十分です。

覚え方は「返す負債、返さぬ元手が純資産」とし、同じ貸方増加でも、返済義務があるか会社の持ち分として残るかを分けて考えると、借入金と資本金の取り違えを防げます。

収益と費用は言葉の向きで覚える

収益と費用は損益計算書につながる勘定科目であり、会社のもうけを増やすものが収益、もうけを減らすものが費用です。

簿記3級では、売上、受取利息、受取家賃、雑益、固定資産売却益などの収益と、仕入、給料、旅費交通費、通信費、消耗品費、支払家賃、支払利息、減価償却費などの費用を区別する力が必要です。

言葉の先頭や末尾に注目しつつ、実際に会社にとってうれしい増加なのか、事業のために使った支出なのかを判断すれば、暗記量を抑えながら得点につなげられます。

売上は本業の収益

収益の中心は売上であり、簿記3級では商品を販売したときの本業による収入として頻繁に登場します。

現金で売った場合は借方に現金、貸方に売上を置き、掛けで売った場合は借方に売掛金、貸方に売上を置くため、売上は貸方に増加する収益だと覚える必要があります。

  • 現金売上は現金が増える
  • 掛け売上は売掛金が増える
  • クレジット売上はクレジット売掛金が増える
  • 売上は収益で貸方増加

ゴロ合わせは「売れたら右に売上」と短く唱え、相手が現金か売掛金かクレジット売掛金かは支払方法で変わると分けて覚えると、売上の仕訳が安定します。

仕入と経費を分ける

費用には仕入と各種経費がありますが、簿記3級では商品を買った費用と事業を運営するための費用を分けて考えると整理しやすいです。

仕入は販売する商品を買ったときに使う科目であり、給料、通信費、消耗品費、旅費交通費、支払家賃、支払利息などは事業活動のために発生する費用として扱います。

科目 覚える対象
仕入 販売する商品
給料 従業員への支払い
通信費 電話や通信
旅費交通費 移動や出張
支払利息 借入の利息

覚え方は「売るために買うなら仕入、事業で使えば経費」とし、商品そのものなのか、事業を回すためのサービスや消耗なのかを問題文から読み取ることが大切です。

受取と支払を対で覚える

受取利息と支払利息、受取家賃と支払家賃のように、受取と支払が対になる勘定科目は、片方ずつ覚えるよりもセットで覚えるほうが効率的です。

受取が付く科目は会社に収益が発生する側であり、支払が付く科目は会社に費用が発生する側なので、言葉の向きがそのまま損益の向きにつながります。

たとえばお金を貸して利息を受け取れば受取利息という収益になり、お金を借りて利息を支払えば支払利息という費用になります。

ゴロ合わせは「受け取る右、支払う左」とし、収益は貸方増加、費用は借方増加という位置関係まで同時に声に出すと、単なる言葉遊びで終わらず仕訳に使える記憶になります。

紛らわしい勘定科目は違いを言葉にする

簿記3級で勘定科目を覚えにくい原因は、似た名前の科目が多く、しかも問題文では日常語に近い表現で出てくるからです。

紛らわしい科目は、語呂合わせだけでまとめるよりも、違いを一文で説明できるようにすると記憶が崩れにくくなります。

特に、前払金と前払費用、未収入金と未収収益、貸倒引当金繰入と貸倒引当金戻入、現金過不足と雑損や雑益は、試験前に違いを整理しておく価値が高いです。

前払金と前払費用を分ける

前払金と前払費用はどちらも先に払う点では同じですが、対象が商品や物なのか、時間の経過に応じてサービスを受けるものなのかで違います。

前払金は商品を後でもらうための内金や手付金のような性格で、前払費用は家賃や保険料のように一定期間のサービスを先に払ったときの未経過分です。

科目 違い
前払金 商品などの先払い
前払費用 期間サービスの先払い
前受金 商品などの先受け
前受収益 期間サービスの先受け

覚え方は「金は物、費用収益は期間」とし、前払金や前受金は商品取引寄り、前払費用や前受収益は決算整理の期間配分寄りと区別すると、名称の近さに惑わされにくくなります。

未収入金と未収収益を分ける

未収入金と未収収益はどちらもまだ受け取っていない点では同じですが、発生した取引の性質が一回の売却代金なのか、期間に応じて発生する収益なのかで分けます。

未収入金は商品以外の資産を売って代金を後日受け取るときなどに使い、未収収益は当期分の家賃や利息などが発生しているのにまだ受け取っていないときに使います。

  • 未収入金は商品以外の後日回収
  • 未収収益は期間収益の未回収
  • 未払金は商品以外の後日支払い
  • 未払費用は期間費用の未払い

ゴロ合わせは「入金は物の売却、収益は期間」とし、未収や未払の後ろに続く言葉が入金なのか収益や費用なのかを見れば、資産や負債の中でも使う科目を絞れます。

貸倒の科目を流れで覚える

貸倒に関係する科目は、貸倒引当金、貸倒引当金繰入、貸倒引当金戻入、貸倒損失、償却債権取立益のように名前が長く、初心者が苦手にしやすい部分です。

まず、売掛金などが回収できなくなる可能性に備えるものが貸倒引当金であり、その引当金を増やすために計上する費用が貸倒引当金繰入です。

見積もった引当金が多すぎて戻す場合は貸倒引当金戻入という収益になり、すでに貸倒処理した債権をあとから回収した場合は償却債権取立益という収益になります。

覚え方は「増やす繰入は費用、戻る戻入は収益、取れた取立は収益」と流れで唱え、引当金そのものは資産のマイナス評価として扱われる点もあわせて理解しましょう。

語呂合わせを点数につなげる勉強手順

勘定科目のゴロ合わせは覚えるための道具であり、最終的な目的は仕訳問題や決算整理問題で正しい科目と金額を書けるようになることです。

そのため、勉強では一覧表を眺める時間よりも、取引を読み、科目を選び、借方貸方を決め、解説で考え方を修正する時間を多く取る必要があります。

ここでは、ゴロ合わせを作る順番、問題演習へのつなげ方、間違いノートの作り方を整理し、暗記が点数に変わる学習の流れを作ります。

短いゴロだけを残す

ゴロ合わせは長すぎると、肝心の勘定科目よりもゴロ自体を覚える負担が増えてしまいます。

簿記3級では、五分類、借方貸方、受取と支払、前払と前受、売掛と買掛のように、試験で何度も使う判断軸だけに短いゴロを割り当てるのが現実的です。

  • 資産と費用は左
  • 負債と純資産と収益は右
  • 受取は収益
  • 支払は費用
  • 売ったら売掛
  • 買ったら買掛

自分で作る場合は、意味を説明できるゴロだけを残し、笑えるけれど科目の分類が思い出せないものは試験対策としては削るほうが効率的です。

仕訳問題で声に出す

勘定科目の暗記を仕訳力に変えるには、問題を解くときに頭の中だけで処理せず、最初のうちは小さな声で分類を言いながら解くのがおすすめです。

たとえば「商品を掛けで仕入れた」と読んだら、「商品を買ったから仕入、後で払うから買掛金、仕入は費用で左、買掛金は負債で右」と言葉にしてから仕訳を書きます。

この手順は時間がかかるように感じますが、慣れてくると問題文から科目を選ぶ道筋が固定され、見た瞬間に反射で答えるよりもミスの原因をつかみやすくなります。

試験直前には声に出す代わりに、問題文の横に「資産増」「費用増」「負債増」のような短いメモを置くと、借方貸方の取り違えを減らしながらスピードも保てます。

間違いノートで弱点を分類する

勘定科目の間違いは、単に正解を書き写すだけでは再発しやすいため、なぜ間違えたのかを分類して記録することが大切です。

分類の基準は、科目名を知らなかったのか、五つの箱を間違えたのか、借方貸方を逆にしたのか、似た科目と取り違えたのかに分けると見直しやすくなります。

ミス 対策
科目名を知らない 一覧に追加
分類を間違えた 五分類へ戻す
左右を逆にした 増減を確認
似た科目と混同 違いを一文化

間違いノートには長い説明を書き込むより、「売掛金は商品を売った後日回収」「未収入金は商品以外の後日回収」のように短い対比で残すと、復習のたびに判断基準を思い出せます。

勘定科目は意味とゴロの両方で定着させる

まとめ
まとめ

簿記3級の勘定科目は、ゴロ合わせを使うことで最初の心理的なハードルを下げられますが、合格に必要なのは科目名を唱える力ではなく、取引を読んで分類し、借方貸方へ置く力です。

まずは資産、負債、純資産、収益、費用の五つの箱を覚え、資産と費用は増加が借方、負債、純資産、収益は増加が貸方というルールを仕訳問題の中で何度も使いましょう。

次に、売掛金と買掛金、前払金と前受金、未収入金と未払金、受取利息と支払利息のように、対になる勘定科目をセットで覚えると、似た言葉に迷ったときも意味から選べます。

最後に、短いゴロ合わせを確認用として使い、間違えた科目は一覧に戻すだけでなく、どの分類を間違えたのか、どの言葉に引っかかったのかまで記録すれば、暗記が仕訳力へ変わります。

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